美容歯科の落とし穴について

美容歯科の落とし穴 / pitfall

美容歯科と審美歯科・・・何がちがうの?

美容歯科と審美歯科…何がちがうの?

これらの違いについて、一度は疑問を持たれたことがあるのではないでしょうか。

 

二つとも「美」という字を含んでいるため、「歯を綺麗にすること以外に違いはない」と考えられている方が非常に多いようですが、実は「歯に対する考え方」が異なります。

 

審美歯科では、歯の「噛む」という機能の回復・改善を重視しながら、美しい歯並び・口元を手に入れることを目的とした治療を行います。その一方で、美容歯科は歯の機能回復よりも、とにかく形を美しく整えることを目的にしています。

 

つまり、「歯の役割を意識した治療を行っているか否か」が違いと言えます。

 

文章だけで見ると、そこまで大きな違いだと捉えられないかもしれません。

しかし、審美歯科と美容歯科のこの考え方の違いに、深刻な問題が見え隠れしています。

これについては、次節で詳しく説明します。

 

美容歯科は歯の神経を抜く傾向にある?!

美容歯科は歯の神経を抜く傾向にある!?

他院の批判をするのは、正直わたしはあまり好きではありません。

 

ただ、某美容歯科で治療を受けた患者様が駆け込み寺のごとく、当院に「やり直し治療」を求める方があまりにも多いことに危機感を覚え、「歯科医師としての立場からわたしが警鐘を鳴らさなくては」という想いに駆られ、あえてこのことについて触れようと考えた次第です。

 

某美容歯科では、高額な治療費の請求や悲惨な治療結果に対する訴訟問題が起きています。

「美容歯科 被害」と検索すれば多くの記事が出てきますので、気になる方はそちらをご覧ください。

ここでは、歯科医師の立場から、美容歯科に共通する治療内容について言及していきます。

美容歯科での受診を考え直すべきだと考える理由は、以下の通りです。

 

理由1:歯の神経を簡単に抜いてしまう

理由2:歯周病を治さないまま、治療を始めてしまう

理由3:最も重要な「咬み合わせ」を無視した審美歯科治療

理由1歯の神経を簡単に抜いてしまう

理由2歯周病を治さないまま、治療を始めてしまう

理由3最も重要な「咬み合わせ」を無視した審美歯科治療

 

美容歯科の落とし穴1:歯の神経を簡単に抜いてしまう

美容歯科の落とし穴1:歯の神経を簡単に抜いてしまう

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美容歯科から転院された患者様のお話を伺うと、美容歯科では審美歯科治療の前に歯の神経を抜かれるケースが多いようです。

ケースによっては、当院でも歯の神経を抜かなくてはいけないこともありますが、それは最終手段です。「神経を抜かれた」と話される患者様が多いので、そんな簡単に神経を抜く歯医者なんているのだろうかと驚きを隠せませんでした。

 

歯の神経を抜くとどのようなデメリットがあるかご存知でしょうか。

歯の神経は歯に栄養を与える役割がありますので、神経を抜くことで歯には栄養がいかなくなり、歯がもろく欠けやすくなってしまいます。それだけではなく、細菌への抵抗力も下がり、虫歯が進行しやすくなり、抜歯への道を辿ることになってしまいます。

つまり、神経を抜くことで、歯の寿命が縮まってしまうのです。それだけ歯の神経は大事な存在だといえます。

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せっかく高額な治療費を払って歯を白くしたにも関わらず、虫歯になり歯を抜くようなことになってしまっては、後悔しても後悔しきれません。

歯の神経を残す手段を考え抜いた上で審美歯科治療を行ってくれる歯科医院で治療を受けるべきです。

 

美容歯科の落とし穴2:歯周病を治さないまま、治療を始めてしまう

美容歯科の落とし穴2:歯周病を治さないまま、治療を始めてしまう

審美歯科治療を行うにあたり、歯周病治療を行うことは不可欠です。

歯周病になると歯茎が腫れてしまうので、その状態で型取りをしても、お口に合わないかぶせものが出来上がってしまいます。つまり、かぶせものと天然歯の間に隙間が生じてしまっているので、そこから虫歯菌が侵入し、かぶせものを外してみると、

その中は虫歯だらけ・・・

このような悲劇を防ぐためにも、歯周病治療は必須です。

 

しかしながら、美容歯科では驚くことにそれを行うことがほとんど無いようです。

どうして美容歯科では歯周病治療を行わないのでしょうか?

 

単純な話、儲からないからです。

1ヶ月間に50人の患者を診る歯科医院と、100人を診る歯科医院を比較すると、当然ですが100人の患者を診ている歯科医院の方が儲かっています。歯茎の腫れが引くまで数か月間はかかり、歯周病治療を行わない方がより多くの患者様を効率的に診ることができます。

そのような背景があるので、莫大な広告費をかけている美容歯科は、そのコストを回収するために後者の歯科医院になることを選び、歯周病治療を行わないのです。

 

その被害者になってしまった方の写真がこれです。

 

美容歯科:被害

 

こうなってしまっては、高額な治療費を払って手に入れたかぶせものを外して虫歯治療をしなくてはなりません。

これでは、なんのための審美歯科治療なのかと泣きたくなってしまいます。

 

美容歯科から転院されたこの患者様のリカバリーした症例は下記のものです。

before after

 

美容歯科から転院されてきた患者様にはお伝えしていることですが、「かぶせものの美しさ」や「治療費の安さ」だけで歯科医院を選ぶのではなく、「歯の健康を意識した治療を心掛けている歯科医院であるか」を念頭に置いて、受診先を選んでください。

 

美容歯科の落とし穴3:最も重要な「咬み合わせ」を無視した審美歯科治療

美容歯科の落とし穴3:最も重要な「咬み合わせ」を無視した審美歯科治療

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歯周病と同じくらい大切なことは何だと思いますか?

それは、「咬み合わせ」です。

正しい咬み合わせになっているかが、あなたの人生を大きく左右すると言っても過言ではありません。

 

頭痛や腰痛、肩こりなどの不定愁訴は、不適切な咬み合わせに起因することがあります。恐ろしいことに、たった少しの咬みあわせのずれが、全身の健康に支障をきたすことがあるのです。

この症状が生涯続くと考えるだけで、ゾッとしてしまいます。

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歯科医療には、「咬みあわせで始まって、咬みあわせで終わる」という言葉があるほど咬み合わせは重要なウェートを占めています。

 

この咬み合わせについても、美容歯科の落とし穴2:歯周病を治さないまま、治療を始めてしまうのなかでご説明した理由と同様に、咬み合わせを無視した治療を行っている美容歯科が多いことは言うまでもありません。

 

咬み合わせを視野に入れた治療を行っている歯科医院かどうか、ということにぜひ敏感になっていただければと思います。

 

歯科医療人としての"プライド"

歯科医療人としての"プライド"

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ここまで、美容歯科で行われている治療の実態についてご説明してきました。

先述しましたが、美容歯科は広告費に掛けるコストが膨大であるため、その費用をいかに効率よく回収するかが医院経営上のテーマとなっており、見た目が綺麗なかぶせものであれば、その直後に外れても良しとしている美容歯科が大半です。

 

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そのような美容歯科の数々の悪行が、こだわりを持って真面目にやっている先生方にも疑いの目を向けさせてしまっています。これでは、「患者様のために」と考え、治療技術の研鑽に励んでいらっしゃる先生方も、美容歯科と同じだと思われてしまっては悲しくて仕方ありません。美容歯科だけがそのような乱暴な治療をしており、それが発端で、歯科業界全体がそのような目で見られることになることは断じて許せません。

 

このような暴露話をすることで、各方面から当院への批判があるかもしれません。

ですが、それを恐れていてはこれまでと変わらず、美容歯科の餌食となる被害者を出し続けてしまいます。それは何としてでも避けたい。

だからこそ、美容歯科での受診を検討されている患者様にこのメッセージを送らせていただいております。

ぜひ、受診先選びには慎重になっていただきたいです。

 

また、当院は美容歯科から転院される患者様が多いので、悩みや不安を解決し、状況を打開するという意味でも無料カウンセリングを行っています。

一人で悩まず、不安なことがあればどんな小さなことでもご相談ください。

 

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